工芸ファン、工芸に従事する皆様へ

ご覧いただきありがとうございます。

工芸ファンや工芸に従事する方々と一緒に、その魅力を楽しみ、未来につなげたいと願う一心で、
本日、工芸のクラウドファンディングサービスを開始する運びとなりました。

工芸のクラウドファンディングプラットフォーム「casanell」

「casanell」は、「かさねる」と読みます。

先人が残していった歴史的建造物や工芸品の数々が日本全国に点在しています。
これらの歴史に興味を持ち、理解を深め、現代に生かすことは、大変重要なことです。しかし、その素晴らしい技術やそれを支える材料は現在、危機に瀕しています。
たとえば、日本は工芸の修復に関する技術が高く、それをヨーロッパやアジア各国の若者が学びに来ているにも関わらず、修復する費用が足りず、存続が危ぶまれているものがたくさんあります。
また、日本工芸に欠かすことのできない、漆芸、漆器の原材料でもある国産漆を増産する動きが活発化していますが、樹液が取れるまでに長い年月がかかり、継続的な技術を持った労働力の確保や、活動資金について、心配は尽きません。

私たちが、産地にて伺うお話や作品にまつわるストーリーは、とても興味深く魅力的です。工芸に対する強い想いを持つ方々から、私たちはエネルギーを頂くことばかりです。工芸は、自然の恵である素材を利用し、手しごとでおこなわれることが多く、そういった自然のエネルギーや熱気が、作り手の想いと共に私たちの肌に、そして心に染み込んでくるのかもしれません。

原材料の不足や価格高騰、作り手及び工芸関係者の人材不足など、課題が山積みの状況であるのですが、日本の工芸においても、より良いものへと進化するための、新たな挑戦が続いています。
国外で評価され海外に進出する方もいれば、現代のデザインやニーズを取り入れた斬新な工芸品が発売されることも増えてきました。国内においても、日本の工芸を見直し、求められてきた気運も感じております。

「古きを知り、新しきを創造していく」ために、工芸ファンと工芸に従事する人たちが、一丸となって盛り上がれる場所が必要です。
工芸ファンと工芸従事者が繋がる環境、作り手がテストマーケティングができる環境、挑戦に向けての新しい出会いや技術のコラボレーションができる環境、制作費、材料費などの資金調達ができる環境、そして何より強い想いを持った人のアイデアの実現を小さな一歩から見守り育てる環境が必要であると考え、それらを実現できる場所を用意しました。

日本には、昔から、十二単、能と狂言、神仏習合、重箱、漆器などの塗りかさねる技術など、「かさねる文化」がたくさんあります。これらは、決して、混ざり合って別のものになるのではなく、互いに盛り上げ、引き立てる絶妙なバランス関係で成り立っています。

casanellは、クラウドファンディングという仕組みを利用したサービスですが、この「かさねる文化」を基本理念とし、利用する皆様と互いに相乗効果で盛り上がれるようなサービスを目指していきます。どうぞよろしくお願い致します。

2018年3月28日
株式会社ジャパングローサーズ 一同