工芸を対象にしている関係もあり、リターンは工芸品だけなんですかと質問されることがあります。
今回は、リターンの種類について、まとめました。
まず、リターンについて簡単に説明します。
リターンとは、支援してくれた支援者(casanellではグローサーという) に、支援の金額に応じてお返しするお礼の品のことをいいます。お礼の品と書いていますが、有形のモノだけでなく、体験などの無形のサービスも含まれます。
工芸のクラウドファンディングプロジェクトでは、リターンが工芸品というケースがイメージしやすいと思いますが、これから紹介するようなものもリターンとなります。
リターンの例をいくつか紹介します。
1)お礼のお手紙
多くのクラウドファンディングのプロジェクトが、支援のお礼として手紙が同封されています。
手書きで書いたものをコピーしている同封しているケースや全て手書きのものなど形式はたくさんあります。
プロジェクトに賛同してくださった方々への感謝の気持ちやプロジェクトの今後に対する意気込みなどが綴られたものが多いです。
2)活動報告書
プロジェクト活動の報告書やレポート文書をリターンにすることができます。
綺麗な冊子に製本して、準備するケースもありますし、手書きの貴重なノートをコピーして
リターンの品とするケースもあります。
製本する予定であるならば、事前に製本の見積もりも取っておくのがよいでしょう。
3)作品の写真
個人またはグループ問わず、自分たちが制作した作品の写真(集)をリターンにすることができます。
ちょっとした説明文を添えるなどの工夫で、感謝の気持ちを伝えることができるでしょう。
4)体験参加の権利
工房での制作を味わえる体験型のワークショップをリターンにすることができます。
実際に作るだけでなく、イベントブースでの工芸品販売のお手伝いができる権利などアイデア次第で様々な体験を提供することができます。
5)イベント参加の権利
作り手自らの制作秘話が聞けるトークイベントや、工房や大学の研究室の見学会への参加権、
プロジェクトが成功した時のファン限定のレセプションパーティへの参加権など、様々なイベントに参加する権利(参加用のチケットなど)をリターンとすることができます。
6)支援者名が掲載される権利
支援者のお名前や企業名を制作するウェブページ、写真集、映像、冊子またはパンフレットなどに、支援者、賛同者として掲載される権利をリターンとすることができます。
7)工芸品、その他のモノ
工芸品そのもの以外にも、作品の写真集、書籍、普段の製作時に余った材料で制作したちょっとした小物などもリターンとすることができます。
支援者のお名前を入れたり、シリアルナンバーを入れてお渡しするなど、プレミア感を増す方法も有効な場合があります。
上記の例示は、基本的なものですが、これら以外にも、様々なモノやサービスをリターンにすることができます。
特に初めての方々は、プロジェクトのアイデアはあるけれど、リターンのイメージがつきにくいと思います。
リターンの準備については、アドバイスをさせて頂きますので、お気軽にご相談ください!
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